_ [番組表] アニメ視聴リスト

今期のアニメ視聴予定をリストアーップ。僕専用リストなので端から見る気のない番組は入ってないし、チャンネルとか放送日は関東地方限定でス。きちんとしたリストはMOONPHASEのアニメ予定表でも見てください。録画保存予定の番組は背景色を濃くしてありますが、新番組でまだ見てないものは未定ってことで。

_ [読了] 航路

認知心理学者のジョアンナは、デンヴァーの大病院にオフィスを持ち、朝はER、午後は小児科と、臨死体験者の聞き取り調査に奔走する日々。目的は、NDE（臨死体験）の原因と働きを科学的に解明すること。一方、神経内科医のリチャードは疑似NDEを人為的に引き起こしてNDE中の脳の状態を記録する研究計画を立ち上げ、彼女に協力を求める。だが、実験にはトラブルが続出し、やがて被験者が不足する事態に。こうなったら自分でやるしかない。ジョアンナは、自ら死を体験しようと決意するが……。

［航路 上巻／コニー・ウィリス／ソニーマガジンズ 表紙裏より］

危機に瀕した研究プロジェクトを救うため、みずから〈死後の世界〉を垣間見ようと決意したジョアンナ。だが、彼女がNDE（臨死体験）の暗いトンネルを抜けて赴いた先は、思いがけない現実の場所だった。私はこの場所を知っている。でも、どこだったか思い出せない一一。ただの幻覚だから当然だと言うリチャードに反発し、ジョアンナはその場所がどこなのか、記憶の糸をたどって必死に調べはじめる。とうとう突き止めた答えは、まったく予想もしないものだった……。

［航路 上巻／コニー・ウィリス／ソニーマガジンズ 表紙裏より］

思いっきりかいつまんで言えば、「臨死体験というのは実は……」って話なんですが、もちろんこれはフィクションです。それから上の紹介文を真に受けていると、途中で「……全然違うやん」という事になるので注意（笑）。木曜日に買ってきてからずっと読み続け、今日の早朝に読み終わりました（もちろん、寝食を忘れてってわけではない）。途中までは「ドゥームズデイ・ブック」の方がいいかなと思っていたのだけど、第三部に入るところでヤラレマシタ……。58章なんて、涙なしには読めません。そんなわけで僕の一押しキャラは災害大好き少女のメイジーです。「ドゥームズデイ・ブック」といい「航路」といい、コニー・ウィリスの書く話って低年齢者がすげぇ有能だな。それにしても、第三部の、残された痕跡を辿って謎を解き直す過程にはホントやきもきさせられました。読んでいるこっちには、至る所に鍵が示されてるんだもんな。

何はともあれ、「ドゥームズデイ・ブック」「航路」と読んで損なしの小説です。一応SFに分類されると思うのだけど、実際のトコロSF的要素は本筋にまったくといってよいほど絡んでいないので普通の小説を読むのと何ら変わりありません。そんなわけで「SFはちょっとねぇ」という人にも安心してお奨めできます。

それにしても、コニー・ウィリスの他の作品を読みたくてもほとんどが絶版になってるというのは何かが間違ってると思いますぞ。出版社は新刊出す時はその人の既刊もきっちり増刷すれ！