傷付いた縁を救うため相馬が、暗黒龍と化した響との激闘で静馬が――桜の巡らした策謀の前に、冬馬の大事な人々が次々と斃されてゆく。そして、「古き月の力」を振るって桜に立ち向かう冬馬本人にも、最期の時が訪れようとしていた。深雪の必死な癒しの術も、限界を超えた冬馬の肉体を癒すことは叶わない……。
一方、桜への復讐のため『最後の月』を用いて自らの身体に眠るすべての力を解放した桂の前には、桜の傀儡と化した最愛の妹、燐が立ちふさがった!
第5回電撃ゲーム小説大賞で選考委員特別賞を受賞した『月と貴女に花束を』シリーズ、ついに完結!!
[月と貴女に花束を 6 聖夜終焉/志村一矢/電撃文庫 表紙裏より]
ついに終幕ですかー。しかし、最後の方はやたらとご都合主義的必殺技が乱舞していてなんなんだ状態でしたが、それもまたよし。最後は絶対に冬馬君復活でハッピーエンドじゃろうと踏んでいましたが、こちらの予想を大きく上回る強引な復活劇でハッピーエンドへ(笑)。あんなん、レッドカード数枚出されますぞ。しかしまあ、昼食代まで突っ込んで花束を作るけなげな由花ちゃんに免じて全て許しましょう。……なんだかんだ言っても結構楽しんで読んでたんだよな。
さて、最後は「アリソン」ですか。