ADVC-100、最近はちろっとキャプチャーするくらいであまり使っていなかったのですが、ラーゼフォンのOPムービーを作ったのをきっかけに、また奇麗で小さいムービー作成を検討してみました。僕はMacの優先度がかなり高いのでムービーはQuickTimeです、これは譲れません(笑)。これまでいろいろとcodecを試してみましたが、今のところVP3が一番お気に入りです。エンコードにおそろしく時間がかかりますが、同じデータレートならこのcodecが一番画質がいいんじゃないでしょうか。特に、データレート下げたときの画質劣化の度合いが低いと思います。320*240の30fpsで90KB/secでもかなり綺麗。ちなみにこの条件ではsorenson video3とかH263だとブロックノイズにまみれてます。
でも、ムービーを作っていると納得できない点がでてきて、こいつを解決しないことにはがりがりムービーを作る気になれないのです。気になる点その1は、DV取込みしたムービーをQuickTimeムービーに変換すると、なぜかコマとコマがだぶった感じになってしまうこと。それから、DV取込みのムービーをコマ送りで見ていると、5コマにつき1コマ、前のコマと同じ絵が入ってるのも気になります。これはアニメが24fpsでテレビ放送が30fpsなために余計なコマを放り込んでいるらしいです。
1番目はともかく、2番目については24fps化というものを施してやれば良いらしいです。そして、24fps化について調べていて気が付いたのですが、テレビ放送から取り込んだムービーというのはインターレースといって30フレームといいつつ実は1秒間に60枚の絵を使っているのですな。この60枚の絵、コマとコマが重なったような絵が半分くらい混じっています。……どうやら、QuickTimeムービーにしたときにコマとコマがだぶった感じになるのはこの絵が使われてしまうからのようです。つまり24fps化してインターレース解除すれば気になっていた問題はすべて解決というわけですな。
そこでついに僕もTMPGEncの導入と相成りました。……Macにもこの手のツールがあればいいんですがね。そんなわけで、ADVC-100を使ってMacに取り込んだDVムービーをQuickTimeでAVI(DV)に変換してWinに転送、TMPGEncで24fps化して無圧縮AVIで書き出し、Macに再転送してQuickTimeでVP3エンコーディングと、えらく回りくどい道のりで再度ラーゼフォンのOPムービーを作ってみました。VP3データレート制限なしでエンコードして90秒の320*240のムービーが音声なしの状態で23MB、30fpsの時の32MBと比べると丁度フレームレートが下がった分だけファイルサイズが小さくなってますね。正確には、フレームレートの比率と比べると1割くらい小さくなってるのですが、これは多分TMPGEncのノイズ除去で絵が奇麗になってるせいでしょうね。実際のところ、とても同じソースを使ったとは思えないほど奇麗なムービーが出来上がりました。こいつに音声トラックをMP3フォーマットで貼付けてムービー完成。
ただ、24fps化するとフレームが少なくなる分画面のがたつきが若干気になります。特に、等速で動いてるような画面だと少しスキップぎみな絵になってしまいます。この辺り、もう少し検討する必要があるんですかねぇ。……そもそも、TMPGEncを使うとムービー作成の手間が格段に跳ね上がってしまうんだがどうしたものか。