パーンの竜騎士最新刊、「竜の挑戦」読了。前作「竜の反逆者」のラストで発掘された人工知能コンピュータ「アイヴァス」の助けを借りて、竜騎士以下パーンの人々は、パーンに糸胞をもたらす赤ノ星を接近軌道から永久に遠ざけるべく戦いを開始する……って話です。しかし、これまでよく考えてみたこともなかったけど、糸胞って直接赤ノ星からパーンに飛来するわけじゃなかったのね。どうやって赤ノ星の重力を振り切ってパーンまで飛んでくるのか不思議だったんですが(←バカ)。ラスト間近で過去に2度パーンに糸胞襲来のなかった休止期があった理由が明かされるのですが、まさかそう来るとは。マキャフリイ、そもそもの最初からあの設定を考えていたんだろうか。第一作の「竜の戦士」が1968年、最新作の「竜の挑戦」が1992年と24年もかかってるんですが……。それはさておき、ジャクソムとルースの恐るべき離れ業でもってついに赤ノ星は永久にパーンから遠ざけられることとなります。そして、全てを見届けた後、自らの機能を停止するアイヴァス。後を追うように静かに息を引き取るロビントン師。……感動です。久しぶりに、「パーンの竜騎士」を最初から読み返したくなりました。全部で14冊(上下巻は2冊として勘定)あるからかなり大変ですが(笑)。