去年は熱出してぶっ倒れてたのでできなかったんですが、今年の俺ヒットをピックアップしてみませう。
まずは海外SF部門。グレッグ・イーガン『宇宙消失』(創元SF文庫)で決まり。
2034年、地球の夜空から星が消えた。冥王星軌道の倍の大きさを持つ、完璧な暗黒の球体が、一瞬にして太陽系を包みこんだのだ。世界各地をパニックが襲った。球体は〈バブル〉と呼ばれ、その正体についてさまざまな憶測が乱れ飛んだが、ひとつとして確実なものはない。やがて人々は日常生活を取り戻し、宇宙を失ったまま33年が過ぎた――。ある日、元警察官のニックは、匿名の依頼人からの仕事で、警戒厳重な病院から誘拐された若い女性の捜索に乗り出した。だがそれが、人類を震撼させる量子論的真実に結びつこうとは……! 新鋭作家が描き出す、ナノテクと量子論がもたらす戦慄の未来。
イーガンの著作は他にも『順列都市』(ハヤカワ文庫SF)が翻訳されましたが、『宇宙消失』の方がおもしろかったです。2067年の生活描写がぐーです。2067年なら順当にいけば僕はまだ生きているはず(あ・・・でも100歳ちょい前か)なので、本当にこんな感じになってるのかちと楽しみだったり。今年は他にも、ホーガンやらブリンの翻訳が出たのでなかなか嬉しい1年でした。
次は国内小説部門。うーん、津守時生『あぶない竜の選び方』(角川書店)・・・かなぁ? やおいネタ炸裂のシリーズ最終巻でふ。
聖人の認定を受けるため、四相神教総本山のある教都譜に向かう途中、志摩根圏で亡き光王カーライルの遺した“失せし秘宝”を手に入れたアーカンジェル。それは陰陽二つの世界を、大災厄の脅威から解き放つ古代呪文だった。しかし、改めて総本山へと赴いたアークと、憑依魔法によってアークに手を貸す炎烈王セファイドを待っていたのは、聖騎士団による手荒い歓迎であった。大人気本格ヒロイックファンタジーシリーズ、ついに完結
まあ、他にもミュートスノート戦記シリーズやらフルメタル・パニック!シリーズやらブギーポップシリーズやら、遥かなる時を経てついに発売されたアルスラーン戦記シリーズ最新巻(笑)なんかもありますけど、津守時生・小林智美コンビの小説は大好きなのでこれに決定。登場人物の中ではやっぱりセファイドが最高かっこええですが、ウルとフェンのやりとりは思いっきり笑えました。
んでもって最後にゲーム部門。これはもう、『Kanon』(Key)でけってー。・・・学位論文審査の前に発売されたのに、終わったのはつい最近だったり。僕は栞シナリオがいっちゃん好きでした。やっぱり物語の中でくらい、ハッピーエンドになってほしいもんです、うんうん。・・・うひゃ、もう書くことないや(^-^; 年明けには全年齢対象版が出ますが、さて、こっちの方が無理に18禁にしてない分楽しいかも?
今年は大学卒業(半年遅れたけど)とか就職(かなりアクロバティックな成りゆきだったけど)とかもあって、生活環境激変な一年でした。何にしても、冬のこの時期に乾いたところにいれるのはすごく嬉しかったり。さて、来年はどうなるのかな〜?