Autoblinda AB 41 (1/72 イタレリ)


 大戦間のイタリアで開発された初の本格的な装輪装甲車・AB40に、火力不足を補うための砲塔と20mm機関砲を搭載した車両がAB41です。4輪駆動・4輪操舵・4輪独立懸架方式を採用し、車体の前後に操縦席を設けて素早い方向転換を可能にするなど、後の装甲車スタンダードに先駆けた名車両でした(ちょっと持ち上げすぎ?笑)。高い機動力を生かし北アフリカなどで運用され終戦まで活躍しました。

 キットはイタレリの1/72。特徴のひとつであるリベットの再現のために装甲の分割が細かく、パーツの合い自体は悪くないもののカッチリ組むのは少し難しーです。しかもそのわりにはリベットは省略が多く間違いもところどころに見られますので、わたしは多くのリベットをつけ直してしまいました。
 そのほかのディテールについては最小限に抑えたパーツ割で、ところどころプラ板や真鍮線で作り直しましたが、キットのままでも充分な立体感と精密感を得られます。プロポーションもよく特徴を捉えていて、独特のコミカルなたたずまいをうまく再現しています。敢えて難をいえばタイヤの断面形が角張りすぎなので、面取りするよーにして丸みを出すといーですね。

制作・コメント/むっちさん

 塗装はタミヤのアクリルを筆塗りで。アフリカの強い日差しを意識して、白っぽく灼けたサンドをイメージしてドライブラシしてみました。 

タミヤエナメルでスミイレとタイヤの汚しをしてあります。予備タイヤまで同じよーに汚れてるのはご愛敬(笑)。

手を加えたとはいえ、全体としてイタレリらしーうまくまとまった良キットだと思います。

先に発売されたサハリアーナもなかなかのデキのよーですし、
イタリアンメーカーとしてイタリアンな車両をもっともっとリリースして欲しーところですね。Per favore!


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