海とグスクとルートビア

平成17年4月2日〜3日


石垣島空港


・経緯

マイレージの割引を使うと同行者も安く行けるということで、マイレージの鬼、Mさんから週末に石垣島に行かないかと誘われる。大阪から往復で20000円ちょい。宿代を入れても3万円を切るわけで、これなら普通に旅行するのと変わらない。おまけに飛行機の時間も良く、1泊2日でも向うで丸1日は時間が取れる。

第一の目的はシュノーケリングだが、どうせ石垣島まで行くのだからと、フルスト原遺跡も行かせてもらうようにお願いしておく。



・往路
午前5時半に起床、準備をして6時過ぎの電車に乗る。三宮でリムジンバスに乗り換えて伊丹。
午前8時15分の直行便で石垣島へ。天候の関係等で3時間弱かかって到着。風がかなり強いらしく、着陸時に大きく左右に揺れる。
すぐにレンタカーを借りて島の北側へと向かうのだが、カーナビの反応の遅さに道を間違えてしまう。CD-ROMのカーナビは使えない。


・悪天候と飛行機
と、空港の西側で信号待ちしていたとき、ANAの737がえらく機体を滑らせながら滑走路に入っていくのを見る。横風の関係だろうが、移動方向と機首方向とが5度くらいずれていた。


気を取り直して、島唯一のトンネルを通って北側へ。南側では雲が多くてもそれなりに晴れ間も除いていたのが、トンネルを抜けた途端に灰色一色の空になる。雨粒もポツポツとフロントガラスに当っており、強風と併せてとても海で泳げるような状態ではない。
ともかく、米原海岸まで移動し、近くの食堂で昼飯を食べる事にする。


・知花食堂

左:男気溢れるメニュー、右:そば(大)と豆腐チャンプル

知花食堂という部落に一つだけの小さな食堂は、ばあさん一人で切り盛りしている。しかし週末という事で地元の客以外にも観光客が加わって、20ほどの座席が一杯になっていた。ばあさん一人で一度に作れるのは4人前が限界なようで、30分くらい待たされる。
Mさんとそば大(350円)を1つづつと豆腐チャンプル(600円)を1つ注文したのだが、そばはラーメンどんぶりに一杯に盛られ、またチャンプルにはご飯がついていた。メニューが2つしかない男気溢れる店だけあって値段以上に美味しく、満足できた。


・米原海岸


飯を食べている間に雲が流されて晴れ間も覗き、米原キャンプ場に車を止めて、海岸に出る。
晴れたものの気温はそれ程上がらず、水も冷たかったのだが無理をして海に入る。しかし波は高く、泳ぎ辛い。魚は多く居たのだが、寒いのと疲れるのとで早々に切り上げる。海岸に何箇所かに引かれているシャワーはどれも生きており、そこでシャワーを浴びて着替える。

まだ午後2時を回ったばかりなので、川平湾でグラスボートに乗る。

・川平湾

海岸とグラスボート、内部


珊瑚とクマノミ

海も綺麗だったが、おっちゃんの説明も面白くてよかった。1000円で30分。

それからフルスト原遺跡へと向かうのだが、ナビの指示に従って走っているといつのまにか変な場所に出ており、看板に展望台とあったので寄り道をする。


・展望台

ポケモンの何かみたいな展望台、展望台からの景色

ここ何年かで島の最高所に車道を通したようで、3箇所程に駐車場付きの展望台が作られていた。眺めは良かったが風が酷く、落ち着いていられなかった。

それから漸くフルスト原遺跡。



フルスト原遺跡


左:崖の上の防壁(B、下図参照)、右:B脇からAを望む


左:Cの門、右:D(北東隅)


左:Dの門、右:D内部


左:Aの崖下への門跡?、右:Aの南側の郭


左:Aの門、右:E(防壁?)




郭・石垣の配置


Webで予め情報を探したものの、どこから入るかといった情報は皆無。ただ一応は国指定遺跡なので周りを走っていたら看板の一つも建っているだろうと高をくくっていたら、何も無い。といってこのまま引き上げるのも悔しいので、Mさんに「一回りだけさせてください」と、狭い道へと入り込む。漸く小さな看板が一つだけ建っていたのを発見するが、これじゃ判らない。
ともかく、ダートの道を進んでいたら、5ヶ所程に石垣を復元した場所を見つける。詰み直しや歩道の整備をしているところを見ると、時間を掛けてでも整備をしていこうという気はあるようだ。

ただ、グスク跡といっても沖縄地方の古い家にある高めの石垣と余り変わらない石垣で、城郭というよりも集落という感じが強い。防衛設備は東側の崖くらいしか無いし、これもどちらかというと立地の話になる。今後の発掘・研究に期待したい。


・Maxvalue

沖縄おにぎり

スーパーに寄って買い物をする。石垣島にもMaxvalueの24時間オープンのスーパーが出ており、これだけでもかなり住み易くなっている。品揃えも豊富で、地方色も入り、中でも刺身が異様に安かった(本土の半分くらい)。Mさんの希望でシイラの刺身とジーマミー豆腐(落花生の胡麻豆腐)とを購入、ホテルにチェックインした後に部屋で石垣島の地ビールを飲みながら食べる。

それからホテルの近所を散歩。商店街から公設市場、港、繁華街といった場所をぶらぶらする。


ホテルの近所にあった「トニーそば」

店の親父が赤木圭一郎のファンらしいのだが、赤木圭一郎を知らないので良く判らない。(ジオブリーダーのライフル女の元ネタだったっけ?)



・南風

外見(翌朝撮影)、揚げ豆腐のニンニク醤油漬け


角煮、へちま(ナーベラ)チャンプル


グルクンではない何かのから揚げ、沖縄風お好み(現地名をド忘れ)


夕食は「南風」という居酒屋へ。客が多く、味付けも変わっていて良かったが、といって飛びぬけて美味いという程でも無かった。誉めているのだか貶しているのだか。


ホテルに帰り、市場で買った菓子を食べながら駄弁り、10時半過ぎに解散。 マトリックスを最後まで見て就寝。蚊が3匹居た。




・2日目、朝
午前8時に移動開始。
ホテル備え付けの観光地図に「青空市」というのがあったので、朝市の事だと思ってでかけたのだが、結局やっていなかった。
一度ホテルに帰り、9時のA&Wの開店を待って、再度出撃。


・A&W 石垣島店

左:店の外見「ルートビア」の文字、右:ルートビアは氷が無い


メルティバーガー(ダブルチーズバーガー)、フライドポテトとオニオンフライ


ルートビア、前と後

マクドナルドと同じで朝はモーニングメニューしかやっていないのかとも思われたが、普通のメニューもやっていた。
チーズもハンバーグもダブルというメルティバーガーに、フライドポテトとルートビアのコンボセット(700円弱)。それに追加でオニオンリングフライ(300円弱)。ルートビアがジョッキで出てきたのには驚いた。
Mさんはコカコーラにしていたが、コーラには氷が入っているのに、ルートビアには氷が入っておらず、ジョッキを霜が付くまで冷やしている。「ルートビアに余計な水は不必要」というアメリカンなこだわりなのだろうか。

メルテイバーガーは期待外れだった。量も味もマクドナルドのダブルバーガーと殆ど替わりなく、この分ならマクドナルドの方が安い。
フライドポテトはマクドナルドの貧弱な物とは違った。表面に艶があり、色も濃い。味としてはこちらの方が上だろう。切り方でカールとストレートと2種類あったのだが、どう考えてもストレートの方が食べやすい。
オニオンリングフライは脂っこいが美味しい。フライドポテトの代わりにこれでも良いのではと思う。フライドポテトと並列に食べると、油っこさで腹に来る。
ルートビアは、いつもの強烈な味だった。知らない人のために説明しておくと、「漢方コーラ」というような変な薬品臭い味である。油っぽいものの口直しには良いかも知れないが、食べているものを美味しくするような効用は決してない。ジョッキ1杯500mlを全部平らげる。


ホテルに戻って、チェックアウト。
展望台を経由して白保海岸へ。

・白保海岸のシュノーケリング


マエザトという民宿のやっているシュノーケリングのツアーに参加する。水温が低いのでウェットスーツをレンタルし、また折角なので防水型の使い捨てカメラも購入。

トラックの荷台に10人ほどが乗り、近くの海岸まで移動してから船に乗り込む。


クマノミの大安売り


色々な珊瑚


左:青珊瑚、右:ウツボ


左:黄色い珊瑚、右:カクレクマノミ


3ヶ所のポイントを移動。1ヶ所目はクマノミ大安売り、2ヶ所目は青珊瑚とカクレクマノミ(白線が3本、所謂ニモ)、3ヶ所目は黄色珊瑚とその他。ポイント間の移動でしか休めず、また風も強くて寒かったが、素晴らしかった。少し長引いて、午後2時には解散。


・帰路
3時15分の飛行機だったので、慌ててレンタカー屋に移動。返却を終わらせて、空港に移動してチェックイン。慌てたのだが天候不良の為か15分程遅れていた。

ただ、15分程しか時間が空いていなかったので飯も食えず、売店で沖縄風おにぎりとジューシー入りかまぼこ、サーターアンダーギーとを購入して待合室等で食べる。が、アンダーギーはともかく、おにぎり2つはあまり美味しくは無かった。


燃料補給の為に一度那覇空港に立ち寄り、再度離陸。本州付近は大荒れで、大きく揺れる。2年前の久米島以来、飛行機恐怖症になりつつあるらしく、えらくびびっていた。

1845頃に関空着。南海電車でなんば、なんばから御堂筋線で梅田、梅田で遅い夕食。
前に一度行った事のある粥屋で、粥と大根・筍入り卵焼き。トッピングは全て別途皿に盛って来てくれるとありがたいのと、もう少し客への対応を良くして欲しい。

8時半に別れて、阪神電鉄で帰る。連絡が良くなかったので寮に着いた時には10時を回っていた。



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