「誕生日おめでとう!」
俺に対して この言葉が贈られたのは
いつが最後だっただろう 中学生の頃か 高校生の頃か
何で 誕生日が来たら 「おめでとう」なんだ?
一つ歳をとるってことは
一歩 死への階段を 登るのと同じじゃないか
死へ近づいていくのが 「おめでとう」なのか?
何で 誕生日は 「おめでとう」なんだ?
俺は もう何回も 誕生日をむかえてきた
もう何段も 死の階段を登ってきた
死の階段は一方通行 上にしか登れない
しかし 一つだけ 下る方法がある
足を踏み外して 落っこちればいいんだ
落っこちれば 死の階段の 第一段目から 始められる
すべての階段を登りきって 次の階段へ行くか?
足を踏み外して 最初からやり直すか?
それは 自分の自由 あなたの自由 どうぞお好きに
ただ俺は 死の階段のテッペンで 世界を眺めたいから
登ってんだ