もう夏も すぐ間近の休日 いつもはこんなに早く 起きれないくせに
パッチリ目を覚ます シャワーで気合いを入れ 車庫で眠っている 愛機を
叩き起こすが 俺と同じで 寝起きが悪い
愛機が目を覚ましたのを確かめて 俺は自分の準備にかかる
ライダースーツを着込み ブーツに足を入れると ワクワクしてくる
ヘルメットをかぶり グローブをはめる
さぁいくぜ相棒! きょうも いっちょ頑張ってくれよ!
心の中で愛機に語る
俺は勢いよく 車庫から飛び出し 戦場に向かう いい天気だ!最高だ!!
戦場につくと もう何台かのマシンが走っている 俺も負けじと コースへ入る
俺の眼に敵が写る 前の敵も 俺を確認した 戦闘開始だ! 敵がスピードを上げ
コーナーを すり抜けていく 俺も愛機に鞭を入れ ぶっ飛んでいく
右へ左へ体を倒し いくつものコーナーを駆け抜ける
俺と愛機は 一心同体になり また 風も体の一部になる 俺も必死だが敵も必死だ
戦闘機の空中戦に似ている 前にいるヤツは 必死で逃げ 後ろにいるヤツは
必死で前の敵のケツに喰らい付く 右へ左へ逃げ 前へ後ろへとフェイントをかける
どうやら 敵のテクニックは 俺とあまり変わらないらしい
戦闘が終わると互いに サイン(ピース)を送り 別れる
俺もあいつも 顔も名前も知らないが 何だか とても良いヤツに感じる
同じ事に熱中している仲間だからだろうか? ふと そんなことを考えながら
俺は またコースに戻り 敵を探す
ほとんど一日中走りまくり 腕も 腰も 足も ガクガクになって家に帰り着く
車庫に愛機を眠らせ 俺も深い眠りにつく
さぁ また明日から 違う戦闘が始まる
− 愛機と共に 走りまくる ライダー達に捧ぐ −