<1998年11月中旬>

トラブル知らずの我がチンク…だったのですが、とうとう、ついにヤって

しまいました…しかもミッションを。でも今考えれば予兆はあったんです。

クラッチの切れが何か悪いな〜と思い、Mランドでワイヤーを張り直して

もらったのですが、それでも直らず「何故だろう?」と思いながら近所を

走っていました。すると前方の信号は赤。減速しようとクラッチを踏んだ

瞬間、左足に異様な感触を覚えました。

そう、まるで『きゅうりを取る為にぬか床に手を突っ込む』かの様な

「ぐにゅぅぅぅ〜」という感じ。そしてそのままクラッチペダルは床まで

踏み抜けてしまいスカスカ状態に…。どうしよう…どうしようもない。

…しかし、どうにかしないと。シフトは停車するつもりだったので既に

ニュートラル状態。惰性で走りながらふと我に返ると、信号の手前に何と

セブンイレブンの駐車場が!自分の強運に感謝しつつ駐車場へ滑り込みました。

冷静になって調べてみると、クラッチは全く役に立たない事が判明。しかし

2速に入れてエンジン始動すれば何とか走行可能なので、そのまま強引に

自宅まで帰りました。

購入以来始めての重症にかなり落ち込みつつMランドへ。原因はたった1本の

ボルトが金属疲労で折れてしまった為でした。壊れた当初はかなり落ち込んで

いましたが、一度壊れてしまえばしばらくは大丈夫だろうという前向きな考えを

持ち、どうせミッションの修理をするなら他も手をつけようという拳王メカの

提案により、強化クラッチとフライホイールの軽量化を修理と共に決行する事に

しました。

修理後に運転してみると、強化クラッチを入れた割にクラッチは重くなくて

しかもフライホイールの軽量化はエンジンの回転の上がり・落ち具合を以前より

向上させていました。おおっ、これは乗りやすい!

 

<1999年12月中旬>

エンジン好調・気分も最高〜と言う状態で、夜道を走っていると

突然のエンジン停止。しかもメイン電源まで切れている…。惰性で

路肩に停めようとしたら、なぜかエンジンは復活し何事もなかった

かのようにコトコト動いている…んん?ナンダナンダ?

原因を追求すべくショップへ向いながら「そう言えば前から原因

不明の電気系トラブルが多かったしなぁ」などと考えていました。

それにヒューズボックスの配線が素人の私が見ても明らかにおかしいと

思い始めたのです。どうおかしいかというと「ヒューズがヒューズの

役割を果たしていない」のです。普通はヒューズボックス内でヒューズを

介して各部に配電しますが、うちのチンクは「ヒューズを介さず直結」

してあるのです。

早速主治医のMランドへ。拳王いわく「かなりインチキだね」。

しかも帰ろうと思ったらライトも付かなくなり、結局そのまま

入院になってしまったのです。以前からやろうと思っていたので

それが早まっただけだ、と自分に言い聞かせたのでした。

ああ、また金がかかる…。

 

<2000年2月>

年は明けて2000年、配線総引きなおしを終えたチンクが手元に

帰ってきました。うんうん、劣化してない綺麗な配線になってるよ。

ヒューズボックスもまともになっているし、よかったよかった…。

手元に帰ってきた週末、いつもの様にチンクを運転していると

突然エンジンが息つぎをし始め、しまいには走れないくらいの

激しい息つぎになってしまったので慌てて停車し、裏道を逃げる様に

走りながら自宅へもどりました(牛車並みのスピードで)。

原因は何だろう??そう言えば今朝エンジン始動時にチョークを長めに

引いてたっけな。それかな?急遽友人であるお抱えメカを自宅に呼び

キャブのファンネルをはずして掃除をしてみました。汚れも落ちて

ピッカピカー!走りも回復したのでその足で家から15分の彼女の

自宅へ。彼女を乗せて国道を走り始めると、収まったはずの息つぎが

再発し、停まりそうなほどの勢いだったので、とりあえず歩道に避難。

エンジンを覗いても原因は分からず(元々メカには弱い)またもや裏道を

牛車なみのスピードで自宅まで逃げ帰りました。状況をMランドの

拳王メカに相談し、かねてから検討していたNEWキャブへの交換を

行うべく、翌週に緊急入院する事になりました。

今回取りつけたのはウェーバーの改良型キャブで、メンテナンスフリー!

しかも信頼性が大幅に向上するので、息つぎの解消と耐久性とパワーUP

の1粒で3度美味しい展開を期待しました。キャブ取りつけ後エンジン

ルームを眺めてみると、何とも存在感のあるウェーバー様がそこに鎮座

していました。

 

「くっ、カッコイイ…」

 

拳王メカが言うには、元々650cc用なので500ccには多少

オーバークオリティーな面はあるが、耐久性が抜群に向上したのでそれ

だけでもお釣りが来るくらいのブツだとか。実際運転をしてみると

大幅なパワーアップはないものの、レブリミットが500回転くらい

上がった事で車の流れに乗り易く、運転が楽になりました。

 

…でも以前よりは大分良くなったものの、息つぎは完全には改善されず

おまけにアイドリング時にガス欠でエンストを起こすという、別の症状が

出てきました。キャブをやってダメという事は、フューエルポンプが

悪いのかな?

現在、調査資金調達中(笑)。どうなる?我が相棒!?

 

<2000年4月>

イマイチ不調の我が相棒ですが、ある日、以前から起きていた息継ぎが

ある事をきっかけにピッタリと収まりました…ガソリンをハイオクに

しただけで。そうです!レギュラーガソリンを入れてたんです、2年近く。

ああっ、こうして書くのも恥ずかしい…。という事は、今まで息継ぎだと

思っていたのは…ノッキング??(冷や汗…)。やっぱり入れるガソリンは

ハイオクがいいんだ。確か購入した時に「レギュラーで十分ですよ」と

言われてたよなぁ〜。

 

とりあえず息継ぎの件が解決し、ホッと一息ついたところで、またもや

問題が。それは「エンジンが異常に熱い」事。どれくらい熱いかというと

新品のキャブのゴムパーツが熱で劣化してしまうくらいの熱量なのです。

ちなみにキャブを交換して約3ヶ月…そんなにヤワな部品じゃないはず。

このままじゃ今年の夏は乗りきれんぞ。さて、どうしたものか。

 

 


−もどる−