●番外編1「業界の中の懲りない面々」

 

はぁい、みんなの恋人アザミよ。
皆さんしばらくぶりね。熱烈なご要望に対して
アンコールワットよ。

 

アンコールでいいのよ。
ワットなんか付けたら遺跡よ。

 

段々身近な問題になるにつれて、
みんなのリアクションも変わって面白いなぁ

 

バコス!

 

全然面白くありませんわ。みんな悪い現状を
良くしようと努力しているから
大変なんじゃないの。

 

努力を放棄しちまっている奴も
結構いるけどな。どっちにしても
今回はネタがなくて、
他の甲冑メンバーに応援要請したくせにな。

 

ネタもそうだけど、時間もなかったのよ。
まあ、年末進行に合わせてどこも忙しいから。

まあ、とっとと始めようぜ。
オレも忙しいんだ。

 

あなたから先に進行しようなんてね。
今回は外注ネタにとどまらず、業界ネタに
まつわる噂などを元に構成しています。
では最初のネタから。

 

初っ端からいい感じのネタじゃねえか。
いいねぇ…
アイデアだけいただきかよ。
その某社もやるねぇ。
アメリカじゃそういうのって知的所有権で
保護されているからそんな簡単には行かねーだろ。

 

又勝手なこと言って…。
知的所有権って言うのは私も詳しくは知らないけど
まずは、そのアイデアが先に自分が発表したもの
という証明がいるし、どこまで類似したら盗作と
認識するのかって言うのは、又裁判での判断だから
お金と時間が掛かるし…
大体人のアイデアで商売するようなロクデナシは
いつか
しっぽを出して失敗するのがオチよ。

 

珍しく過激な発言じゃねえか。虫の居所が
悪いのか?
あ、そうか!
あの日か!

 

ドゴウ!!

 

余計なお世話よ!次ぎ行くわ。

移植を依頼されてグラフィック作業も終わった
ところで、「もっと安い外注見つけたから」と
断られた。その分の製作コストも当然
支払われなかった。

 

そーれーわーよー、突然乗り換えた
クライアントも悪いかもしれないけどよぉ
制作が決定した時点で、
とっとと契約して
前金もらっちまわなかった

会社も悪いぜぇ。

 

まあ、そうなるのかしら。でも、開発は
溜まったものじゃないわよ。
只働きですからねぇ。それに会社だって
昨日今日で初めて契約したならいざ知らず、
長年やってきたら、信頼もするわよ。

結局、いくら担当同士で気の知れた仲でも
会社同士の仕事である以上、
ちゃんと契約するのが一番ってことね。

 

金の切れ目が縁の切れ目って言うしな。
どれどれ、次はなんだい?

●独立採算制を取る大手メーカー、
お陰で同じ開発室にいるにもかかわらず、
片方の開発チームがどんなに忙しくて、
もう片方が何もする事がなくても、
決して応援要請しない。それどころか、
仕事の入らないチームの人間を
リストラしたりする。

 

これは難しい問題よね。結局プロジェクト予算って
言うものって、決まっていて、人員確保や、器材の
管理をひっくるめて金額の上限が決まっているので
管理するのが大変だから…

かーっ!要は管理の「面倒くさい」っていう
それだけの理由で開発の忙しさなんて
知ったこっちゃないっていうことなんだろ?
管理の人間は
只の怠慢で、人員管理を
放棄してるって事じゃねーか。
それで、一部の開発の人間に負担が
掛かり過ぎて、ポーンとビルの上から
地面に
フライングボディプレスなんかしちまうんだろ?
そん時にどう言い訳するつもりなんだろな?
そういうのこそ
サイテーって言うんだぜ。

現場から見ればそうね。でも、最初の時点で
それを読めない開発にも問題はあるし、
一人の人間に負担が掛かるって言う事は
その分誰かが楽をしているって言う事のよ。
それを管理するのは、プロジェクトリーダー
であったり、企画の人間だったりするわけだから
なにも管理の責任ばかりとも言えないわよ。

 

まあ、でっかい会社はそれでも、責任取る部署が
いるけど、
中小は一蓮托生だからなぁ。
まあ、皆たくましいよな。
オレのパトロンの社長はあっちの方もたくまし

 

バキョス!

 

下らない話はそこら辺にしておいて、
次ぎ行くわよ

 

げひゃひゃ…こりゃいいや!
才能はあっても協調性がない奴の率いる
チームがあちこちのメーカーに行っては
荒らしているって話だろ?
結構な事じゃないの?業界風雲児って
感じてよ。

 

馬鹿ねぇ…風雲児はいいけど、被害に遭う
メーカーは大変よ。結局ゲームの制作は
個人の能力に頼るところが大きくても、最後は
共同作業なのよ。
その構成要素である一つの部署が反乱を
起こしたら、システム自体が崩壊しちゃうのよ。
さだやす圭の漫画じゃないんだから、
人の意見を聞かない天才なんかじゃ
ゲームは作れないわ。

 

そんな事言っているから、業界から
天才が出ないじゃねーか?!
結局話題になったり
ヒットしたりする作品の最近のものは
みんな外から来た人の
アイデアばっかしじゃねーか。
情けない。

 

そうね。それは認めましょう。
でも、一番の問題は業界にいる人間自体が
ゲームと言うものを体系づける事を出来ず
何と無くヒット作品の模倣を続けた事に
原因があるとは思うのよね。
その辺に関しては後のコラムスで
問題提起したいと思っていますわ。

 

次はなんだい?

●某社を独立した某企画マン。スポンサーを見つけ
まんまと企画を立ち上げ成功。
更に経費削減を狙ってか、コネのあった
某ゲーム専門学校の生徒に課題として
グラフィックを制作させる。
しかし、出来上がった作品はあまりにも酷かった。
結局作品は発売されたが
その後の某企画マンの行方はようとして知れない。

 

独立して自分の理想の作品を作る。
物を作る人の永遠のテーマよね。でも、
ちょっとやり方を間違えたんじゃないかしら?

 

オレこういうのも好きだぜ!
後先考えないで突っ走る奴。
しかも一番人件費も器材も金の掛かる
グラフィックを只で作らせようなんて、
きっと
思い付いた時は「おれって天才!」とか
思っていた
とおもうぜ!
専門学校の生徒って言うのが、目の付け所が
悪かったよな!
まだプロとしての意識なんて持っていねぇ
学生が
自分の作品に対して責任を持つなんて
意識持っているはずない
もんなぁ!

只より高いものはない。
正にことわざ通りの結果と言うわけね。
アザミじゃないけど、プロとアマの違って
そういうものなのよね。
技術やセンスだけならプロより上は
HPを回っていてもいくらでもいるものね。

 

もっとも、プロとしてメーカーに就職している人でも
どれだけ、その意識をもっているか
疑問
だけどなぁ。
とりあえず終わらせとけって感じで
物を作っている奴多いんじゃねぇの?

 

その「とりあえず」に差があるのが
結局プロか否かなのよ。
とりあえずでもちゃんと作品にするのが
プロ
。とりあえずで物が出来ないというか
それで許されるのがアマなのよ。

じゃあ、とりあえずで下書きで
本にしちまって
売っているどう考えてもプロの
人の同人誌は

バキャン!!

おほほほほほ!
このコラムはゲーム業界の話をしているのよ。
(まだこの若さで夜道に襲われたくないわよ!)

いてて…殺す気か?
せっかく調子が出てきたのによぉ…
しかし、こうして見ているとよ、この業界
まだまだ未熟だよなぁ。スキだらけだぜ。

 

発展はこれからなのに、市場は
急速に伸びちゃったから仕方ないのよ。
それでは、皆さんこの辺で。

 

つづく

情報協力・・・BIT・ベロニカ松本