紀伊山岳戦

平成28年1月8日〜11日




榎城と名杭城の間の尾根







○1月11日

御坊駅前のホテルからスタート。
まずは、すぐ裏手の亀山城へ。








地図(GoogleMapをベースに作成)




亀山城


左:南下から、右:主郭の南下の段


左:主郭の北上の段、右:主郭北西縁の土塁


左:主郭の北東下の郭、右:主郭北東縁の土塁


左:主郭の北西縁の土塁を内側から、右:主郭の北上の段の南角から南に延びる土塁


左:主郭の南東角の下にある、戦時中の地下壕の跡、右:南東角から西を


左:南東の出丸、右:同左の更に南東下の郭


左:南東の出丸にあった穴、戦時中のものか、右:南西方向を望む



亀山の西麓にある丸山中央集会所に駐車。
津波の避難所として指定されていることもあり、山頂まではわかりやすく登りやすい。

45度の角度のある2本の直線の辺が南面と北西面とにあり、変わった縄張りを持っている。土塁もしっかりと残り、見ていて面白い。その分、堀が無く、淡白でもある。
戦争末期に御坊平野周辺の至る所に本土決戦用の陣地が設けられていたが、亀山も例外ではなく、地下壕跡や蛸壺?のような穴が残っている。






手取城


左:堀切、右:同左の北側


左:主郭の東下にある石垣、右:その東側の郭


左:石垣を正面から、右:主郭の南下の郭


左:西の出丸を望む、右:主郭の南下の郭


左:主郭、右:主郭から西の出丸を


左:主郭の西下の大堀切、右:同左


左:出丸方向へ伸びる郭、右:出丸


左:出丸から主郭を、右:大堀切の近くにある石垣


左:主郭の南二段下の郭、右:東側の郭の東端にある石垣




主郭のすぐ東下まで、車で行けることは行ける。以前は最後の上り坂がダートで、濡れていると四駆でも無い限り、とても登れないと書かれていたが、現在は最後までコンクリート舗装されているので、車幅さえ気にならない人なら大丈夫だろう。ただ、途中の林道の両脇に、幾つかの堀切や縦堀が点在しているので、もっと手前にある駐車場に停めてから歩いた方が良い。

変わった縄張りで、またメリハリも良く効いている。公園として整備され、地形を楽しみやすくなっている。しかし一方で、整備されているのは城域の半分以下であり、残りの郭や、数多くの堀切、縦堀が、藪の中か藪の向こうになってしまい、鉈鎌装備でもないと、全てを見て回るのは難しそうである。
また地面が露出している為、草刈前の時期に突っ込んでしまうと、大変かもしれない。





榎城


左:畑跡近くにある石畳の道、右:同左を北東上から


左:畑跡を過ぎると、とたんにこれくらいに荒れてくる、右:南西の出丸手前の堀切


左:南西の出丸の東下の郭、右:南西の出丸の平坦地


左:南西の出丸から主郭へと向かう尾根上の堀切、右:同左を斜面下から


左:尾根上の平坦地、右:堀切


左:右向こうが南西の出丸、右:尾根上の郭の段差


左:その上の郭(この奥上に主郭がある)、右:北の出丸の堀切


左:北の出丸、右:出丸の西下の堀切


左:主郭北下の郭、右:同左の虎口


左:主郭、右:主郭から北下の郭を


左:主郭の南下の郭、右:更にその南下の堀切


左:堀切の東側、右:西側


左:堀切の西は2本の縦堀となる、右:2本の縦堀の間の盛り上がり


左:2本の縦堀を南上から、右:堀切を南から


左:南東尾根から主郭を望む、右:同左から南西を望む



 名杭の集落から、足神さまルートで登る。南西の出丸の南下にある畑跡までは、礫が多くで歩き辛いものの、軽トラでも登れそうな幅の道が続いているが、その先、出丸と主郭の間の尾根の西下まで来ると、途端に道が無くなってしまうため、そこから尾根へと強引に登らなければならない(場所を選べば大した事は無いが)。またこの尾根筋から主郭へと向かうには、主郭の西下の斜面にある獣道のような所を通らざるを得ず、この足神さまルートが良い道なのかは判らない。
 榎城の北西の出丸近くに鉄塔がある為、ここから名杭城までの尾根上には鉄塔保守路がある為、歩きやすい。この保守路が名杭城から先どうなっているかは調べていない。

主郭を中心に、南西にある出丸と北にある出丸の間に、無数の郭や堀切、縦堀があり、また上下のメリハリも良く効いており、見ごたえがある。





名杭(鳴神)城


左:主郭の西下、右:主郭


左:主郭に南下の郭、右:どこだっけ?


左:主郭の南下の郭の縁、右:同左の土塁


左:右奥が主郭、右:主郭の南下の郭



榎城と比べると、郭は広いもののメリハリが無くのっぺりとしており、陣城のような感じがする。
またあちこちにイノシシの巣らしい形跡が残っており、探索には注意が必要である。





本之脇城


南東から



時間が無くて、途中で引き返す。




高速に乗り、和歌山へと戻る。
連休中で渋滞を心配していたが、それらしきものは何も無く、1時間以上空いてしまった。

慌てて時間つぶしの候補を探すものの、参加者全員がスマートフォンなどの情報端末を持っておらず、都市地図などを調べたものの良くわからず、無駄に時間が潰れてしまう。

結果論からすると、帰りの電車は御坊駅発で良かった。


新大阪駅までご一緒し、そこで東京方面へと帰るお二方と別れ、1人西へと戻る。





総評:

大物が多かったことも有り、1日の目標数が5城前後と、ゆったりとしたスケジュールだった。その為、バタバタしなくて済み、個々の城の印象を十分に記憶することもできた。
幾ら物理的に回れると言っても、1日に20城も回るものではない。






戦果(近代の砲台を除く)

	攻撃対象	16城

	うち 棄権	2城

			14城	攻略



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