ヨーロッパ 物欲の旅 その6 〜シュリーフェンプラン〜

平成16年7月17日〜25日



○7月23日 プラハ→アムステルダム

今日一日でアムステルダムまで1000kmを走破しなければならないので、朝は早い。午前6時20分に起床。しかし朝飯を食べている間に時間が経ち、出発は午前8時前になる。



アウトバーン、ローカル線



ひまわり畑と小麦畑

とにかくひたすらに西へ。10時頃に国境を越えてドイツへ。それからしばらく走って、今日の立ち寄り地1ヶ所目のWaldenburgの博物館に到着。


博物館


左:博物館看板、右:博物館外観

元々、18世紀にこの街で生まれた(死産した)奇形児を展示したのが始まりらしい。現在では博物館となっている。
噂の奇形児を拝む。むごくて、写真は撮れなかった。
他は博物館。剥製から科学的な展示品まで、様々な物があった。余り大きな街ではないにも関わらず、こういう立派な博物館があるというのは文化の高さを感じる。

13時過ぎに、EisenachにあるWartburgという城へ向かう。一度降り口を間違えて引き返す。途中、麓の町で遅めの昼食。




左:食前の田舎風スープ、右:鶏のロースト


左:ソーセージのグリル、右:鹿肉のロースト


ジャガイモの付け合せ三連発、フライドポテト以外はどれも不味い


鹿肉のローストは硬めでも美味しい方だったが、付け合せのジャガイモ団子にはやられた。そのままジャガイモを出せば美味しいのに、わざわざ不味く料理する。一種のマゾヒズムなのか?



Wartburg








右:観光ガイドのお姉さん(金髪)


結構有名な城らしい。ニュルンベルグのマイスタージンガーに出てくる歌合戦(他に訳語は無いのか)の舞台で、尚且つルターが篭って新約聖書をドイツ語に訳していた場所だそうだ。比較的古い時代から新しい時代までの城郭が複合的に組み合わされた形になっている。これはプラハ城とも同じだ。
また山の上にあるので、眺めも良い。


左:ガイド風景、右:天井のモザイク画


左:螺旋階段、右:マイスタージンガーの舞台


右:最上階の講堂、後ほど演奏会が開かれる予定だった


左:ガイドのお姉さん(金髪)、中:通路、右:中庭


左:ルターの執筆部屋


城の内部は有料で、30分毎にツアーで回らせる。丁度金髪姉ちゃんがガイドだったので、かなり舞い上がる。
最後には頼んで記念撮影もさせてもらう。


後はひたすらに走る。


左:馬運搬用のトレーラー、右:独逸のアクセラ


左:オランダに向けて、右:オランダ国境


日の入り(午後10時過ぎ)


午後9時過ぎに、漸くオランダ越境。午後10時過ぎに日没を拝む。午後11時頃にIの家付近に到着。


左も右もケバブ

日本と違って深夜に開いている店も殆ど無いので、近くのケバブの店でケバブを食べる。長距離移動でヘロヘロになっている体に脂のきつい肉は辛く、最後の最後で止めを刺されてしまう。

Iの家に行き、風呂に入れて貰って、写真データを移動し、午前1時に就寝。



○7月24日 アムステルダム→香港

午前8時に起床。昨日オランダのガソリンスタンドで購入したサンドイッチで朝食。それから清算。200ユーロ近く借金を抱えていた。頼まれていたどうでしょうDVDの代金と相殺して、残りを日本円で振り込む事に。



左:Iの家の近所、右:Iの家の近所その2


左:アムステルダム市内、右:アムステルダム市内その2


左:蚤の市の風景、右:怪しいTシャツ屋の怪しいTシャツ


左:オランダの自転車、右:市庁舎


左:公衆便所♂(通称「カタツムリ」)、中:怪しいPOP、右:その手の店


アムステルダム市内を観光。ワーテルロー広場の蚤の市に連れて行ってもらうが、大した事は無かった。どちらかというとただの露天商の集まりといったほうが良い。
といって何も買わないのも悔しいので、怪しいTシャツを2枚購入。買ってタグを調べると、タイ製だった。
他にも、男子専用の公衆便所(通称「カタツムリ」、足元に小便垂れ流しという文化水準の高いトイレ)や、変な日本語を使ったPOP、ファンタジー系の店等、面白い物も多かった。

11時40分頃にスキポール空港に移動、チェックインを済ませてから空港内の喫茶店で軽い昼飯。ここのカスタードミルフィーユも不味かった。


1420に離陸。1600に機内食その1。もちろん中華飯を取るつもりだったが、すぐ横のオランダ人に最後の中華飯を取られて、訳の判らない洋食を食わされる羽目に。手前ら舌が馬鹿なんだから、地元の不味い飯でも食ってろ、と日本語で毒づく。

夜中、腹が減ったので夜食のカップヌードルを頂く。良く周りを見てみると、西洋系の人々は、すすらずにラーメンを食べていた。文化の差だ。


チベット上空で、機体がかなり揺れる。勘弁して欲しい。



○7月25日 香港→関空





香港時間で午前6時に朝飯。今度は中華飯だが、不味いのは不味い。前に座っていた馬鹿オランダ人女、至ってマナーがなっていなかった。駄目人間に国境は無い。


手荷物検査。オランダでは3回戻されて、中身が判ったオランダ人検査官が笑っていたが、香港では1回ですんなり通っていた。英語でどういう風に説明しようかと気が気で無かったので、返って気が抜ける。

搭乗手続きを済ませたが、2時間の待ち時間を持て余す。そんな中、東洋人の母娘(といっても娘は20歳過ぎ)が、乗り口を探して迷っていた。中国語喋れないしなぁと見ていたら、突然日本語で話し掛けられる。台湾人で、台湾への直行便の乗り口を探しているとの事。ちょっと前に登場口変更のアナウンスがあり、ここから別の乗り口に変わってしまった事だけは判っていたので、それだけ伝えておく。以前の上海といい、案外と日本語も喋られているものだ。


午後4時過ぎに関空到着。そのまま神戸に帰って寝る。翌日からまた会社だ。




総評
慌しくも、長い9日間だった。移動が殆どを占め、観光(もとい買い物)できたのは丸で3日から4日しかなかった。
当初の目的通り、思う存分に店を回った。特にベルリンの軍需品店に行けたのは幸運だった。本来なら150ユーロのモーゼルライフルを購入して日本に持ち込む予定だったが、まあ本当にやっていたら今頃留置所の中だろう。無駄な買い物もしてしまったが、しかしそれはそれで結構面白かった。


安売りチケットを使ったものの、それ程安い時期でも無く、また物欲にかまけて金も結構使ったので、総計で30万円をちょっと越していた。

これからは貧乏するので、中国はともかくヨーロッパなんてしばらくは行けないだろう。当分の間は、国内と格安亜細亜地域を徘徊することにしよう。


戦利品:






(1)ガスマスク、GM30後期型(ケース付き)
(2)ガスマスク、市民用
(3)カタン、5-6人用エキスパンションセット(ノーマル、海、騎士カタン用)
(4)旅行用携帯カタン
(5)HELVETIAの腕時計(第一次世界大戦時の航空時計らしい)
(6)ベルギーの要塞の冊子
(7)怪しいTシャツ2着

…何買ってんだか



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