北京攻略記 その4

平成13年8月15日〜23日


8月21日

Sさんは引き続き調子が悪いとのことで、Mさん、Oさんと瑠璃廠へ。
古い街並が良い味を出しているが、これまでに散々に土産物店、百貨店を見てきていたので、それほどお買い得品は見つからなかった。残った元紙幣の整理の為に、お茶等を購入するに留まる。

瑠璃廠の外れ付近

それから徒歩で、山西料理の普陥飯庄へ行く。刀削麺で有名な店だそうで、刀削麺とそれにかける竹の子と木鮓のスープ、腰果(カシューナッツ)、肉とニンニクの芽の炒め物を注文する。それに緑茶を1壷付けて、100元ほど。刀削麺は、食べるのは初めてであったが、飛び抜けて美味しいというものでもなかった。

今日の飛行機で帰国する為にこれからホテルをチェックアウトするMさん、Oさんと別れて、1人で行きそびれていた景徳鎮デパートと人民軍放出品店を見に行く。どちらもそれほど大したことは無く、それなら3人で一緒にホテルに帰れば良かったと後悔する。
ホテルへの帰り際に、真鍮用品店があり、そこでお茶にお湯を注ぐ為のジョウロのような口の長い薬缶を見つける。300元ほどだったが、嵩張るので止めておく。

1200にホテルのロビーでSさんと集合して再び出かける。
毛沢東の死体は見ておきたいとのSさんのたっての希望により天安門前広場へと行くが、調べてみたところ公開日ではなかった。それから地下鉄で北京友誼商店まで行き、土産物を見る。それから更に王府井にも行き、これまら土産物漁り。
ここで勢い余って、胡弓をケース付で252元で購入。また部屋の肥やしを増やしてしまう。

Sさんの土産購入も終り、夕飯に松鶴楼酒店へ行く。
Sさんから、腹の調子が悪いので出来れば中華料理は止めて欲しいとお願いされたのだが、最後なのだから我慢して中華を食いましょうと強引にこの店にした。しかしこれが仇となって、4皿頼んだのにSさんが余り食えなかったので、半分以上の料理を残すことになってしまう。ただ、4皿にビール1本、点心3品で100元と激安であったので、それほど気に病むことは無かった。

一度ホテルに戻り、それからSさんたっての希望でハードロックカフェへ行く。ここのメニューは日本のそれと変わらないが、値段も日本のそれと変わらないのがネックである。ここで10時のディスコタイムまでカクテルを飲みながら粘り、酔い冷ましにしばらく夜の街を歩く。市街北東部の、ネオン華やかな辺りを見て歩いたがポン引きも居らず、上海と比べると余りそういう方面は発展していないようだった。夜になっても尚、コンクリート臭く粉っぽい、そして蒸し暑い北京の夜の街を30分ほど歩き、いい加減に疲れたのでタクシーを拾ってホテルへと帰る。
こうして北京最後の夜も何事も無く終ってしまった。




8月22日


0900にロビーに集合し、前門の第一楼へ小龍包を再び食べに行く。2人なので、海老と豚肉の蒸篭を一つずつ、それにビールとコーラを1本ずつ、そしてトマトと卵のスープを1杯ほど注文する。腹一杯になっても全部で40元弱。中国の安くて美味しい料理とも、これでお別れである。

それからもう一度前門の裏筋をぶらぶらし、残った金でお茶や腸詰などの買い物をする。精力剤やバイブレーター等の売られた店などあって面白かった。最後なので前門の街を端から端まで見尽くしたかったが、Sさんがこれまでの体調不良でふらふらになってヤバそうだったので、早めに切り上げてタクシーでホテルへ帰る。

前門の店で壷ヨーグルトを飲むSさん。かなり危険なな状態だった。


それから荷物を整理して、1200にチェックアウト。ホテル前でタクシーを拾って空港へ。普通に走ったら高速代を入れても80元ほどなのだが、100元+高速代15元を要求される。交渉するのも面倒だったので、その条件を飲む。これまで一度もボラれることは無かったのだが、最後の最後で遂にボラれてしまう。

空港で手続きを済ませ、免税店で最後の買物。どう見ても高いので、残った元はSさんに日本円と両替する。色々と見るだけは見たが、誤植して怪しい日本語表示になってしまったクッキーの箱などがあって、面白かった。


左:怪しいクッキー、右:「パンダ型Pーモこド・チョコレート」とあるが、恐らく「パンダ型アーモンド・チョコレート」の事なのだろう。
「ン」を「こ」と読み間違うのはまだ分かるが、「ア」を「P」と間違えるのは理解できない…


1500頃離陸。1930頃成田着。その日の夜は西船橋のSさんの新居に泊めてもらう。




8月23日


0520頃にSさん宅発。0610西船橋駅前発のリムジンバスで羽田に向かい、0745羽田発、伊丹空港0845着、それからバスで三の宮へ。途中に渋滞に巻き込まれて、フレックスのコアタイムの1000までに着けなかったので、その日の午前は有給を取らざるを得なくなる。下痢と旅の疲れでふらふらなまま、職場の土産物を配って適当に仕事をして早目に帰宅する。



総括

とにかく食った。そして食った端から出した(笑)。折角気合いを入れて食べたのに、もったい無い。生水は全く飲まなかったのだが、中国では精製していない調理油が使われていて体と合わなかったら下痢をするという話を聞いたので、油が原因だったのかも知れない。もしくは、どこかで買ったミネラルウォーターがパチものだったのかもしれない。ただ、コンスタントに下痢をしていたところをみると、油が原因だったように思う。それにしてもあそこまで「水」そのものの下痢は初めてだった。

道端で売られている、クレープみたいなお好み焼きや、冷麺、冷皮、包子に串焼きなど、色々と食べてみたい物を食えなかったのが残念だった。ただ、その分だけ高級な食事を堪能し、肝炎などを持ち帰ることもなかったので、まあ良いのか。

今回は丸7日間ほど北京に滞在したのだが、それでも行けない場所が多く残った。北京の秋葉原と呼ばれている中美村、航空博物館、射撃場、自然博物館、動物園、等。もう一度くらいは北京に行っても良いと思う。

着実に、生活水準が上がっていっている。どの観光地に行っても、大勢の地元中国人観光客が押し寄せていたし、百貨店も大勢の地元客で賑わっていた。また生活格差も開きつつある。片やベンツやBMWを乗り回して高級料理を堪能しているかと思えば、片やボロボロの服を着てコップを片手に物乞いをしている。この生活格差がどう出るか分からないが、しかし北京オリンピックの頃には、今ほどの日本円と中国元との格差が無くなってしまっているのではないのかと思うし、またどの観光地に行っても大量の地元中国人観光客でディスニーランド状態になってしまっているのではないかと思う。とどのつまり、中国に旅行に行くのなら、早い方が良いと言うことである。行け、行って食ってその端から出してくるのだ。



おまけ



王府井のスーパーで買った干梅の菓子の袋。
パッケージを読むと白雪姫らしいのだが、どう見てもエルフのエロゲーである。




中に入っていたおまけカード。ディ○ニーアニメのドワーフそのもの。本当に白雪姫だったようである。





中国版ハリーポッター。芸風がちょっと違うような…



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